
ウォレス・ワトルズという人を知っておるか?

いえ。聞いたことありません。

実はこの人の名前はあまり知られてないが、著書は多くの人に引用されておる。大富豪がこっそり読んだのがこの人の本とも言われておる。

何だか神秘的ですね!

今日は彼の著書、『確実に金持ちになる「引き寄せの法則」』からそのエッセンスを学んでみよう。

確実にお金持ちになれるんですね!ぜひ教えてください!
表には出ない「お金持ち」本
ジェームズ・アレンに匹敵するウォレス・ワトルズ
ジェームズ・アレンの『原因と結果の法則』はきっと多くの人が手にとったのではないかと思います。
内容は、人は自分が思う通りのものになる、というもの。
ニューソートと言われる考え方の走りだったかと思います。
その後、ジェームズ・アレンはデール・カーネギー、アール・ナイチンゲール、ロンダ・バーンなど、多くの自己啓発系の作家に影響を与えたといわれています。
一方、ウォレス・ワトルズの名前を知る人は多くないと思います。
ただ、同時代に発行された彼の著書は、1世紀以上にわたって、大富豪たちにこっそり読み継がれていたといいます。その内容は様々な著書で引用され、広く知られていったといいます。
そんな神秘につつまれたウォレス・ワトルズ。

確実に金持ちになる引き寄せの法則
今回取り上げるのは、彼の著書、『確実に金持ちになる引き寄せの法則』。このエッセンスから、お金持ちになるコツを学びたいと思います。
彼はこういった方法を「科学」と言い切り、「確実に金持ちになる」と言い切っています。
これは背景があって、大事な要素としてこの法則を「信じ切る」ことが挙げられています。
そのために強い言葉を使っているのではないでしょうか。
では、早速内容を見ていきましょう。

金持ちになる権利
なぜ私たちには金持ちになる権利があるのか?
ウォレス・ワトルズ著『確実に金持ちになる引き寄せの法則』では、全ての人に金持ちになる権利があるといっています。
その理由は、
生命の目的は、向上していくこと
だとしています。
向上するためには、知性、精神、肉体において、再考の状態に発揮するための最高の能力を発揮するために必要なものを、全て自由に使う権利だといっています。
「肉体」「知性」「精神」の開花
人生の目的は、「肉体」「知性」「精神」について、向上させること。
そのために必要なものは、本来、手に入れられるように世の中は出来ているのだといいます。
健康のために、あるいは知性、精神の向上のために、自らを満たし、他人を満たすために必要なものは、当然受け取ることができるものなのです。

金持ちになるために必要なもの、必要でないもの
金持ちになることと無関係なものと関係ある事
金持ちになった人と環境の関わり
様々な街を見ても、同じ仕事に就く人を見ても、似たような家族構成の人を見ても、金持ちな人とそうでない人がいます。つまり、環境は金持ちになるか否かの決定的な要因ではないようです。
金持ちになった人と才能の関わり
才能があるのに貧しい人もいれば、大した才能がなくてもお金持ちになる人がいます。
見回してみればわかる通り、才能が金持ちの必須要素でもないようです。
また、ワトルズ氏の分析によると、裕福になったあらゆる人の才能は平均的なものだったといいます。
金持ちになった人と地域の関わり
環境と金持ちは関係ないとありますが、「場所」においては影響を否定できないといいます。
金持ちになるには人と関わる必要があり、人がいない場所では金持ちにはなれないと説きます。
金持ちになった人と職種のかかわり
職種によっても、金持ちになるかどうかを分けるものではないといいます。どんな職種でも、金持ちになる人がいれば、ならない人もいる。
ただ、自身のスキルと、地域にあった仕事をすべきだといいます。
金持ちになった人と資金やコネクションとの関わり
資金やコネクションはあれば金持ちになる道程を短縮できますが、無くても大丈夫。

金持ちになるための引き寄せの法則の基本
世界はすべて一つの物質からできている
ワトルズ氏は、宇宙空間の隅々まで、全てはたった一つの物質で出来ている、と主張しています。
この物質は形を変え、私たちの望みをかなえてくれるものだといいます。
この物質をコントロールする方法が、引き寄せの法則である、という風に読み取れます。
世界を作る一つの物質とは?
ただ、本書にはこの「一つの物質」について、その根拠などは詳しくは説明されていません。
ここからは私の私見ですが、そもそも宇宙の始まりは小さな小さな光の点だったといいます。
この光の点が瞬時にして広がり、いまも宇宙の果ては広がり続けるといわれています。
つまり、この宇宙にあるものすべては、その小さな光の点にすべて存在していたと考えられます。
一つの物質というのはその時の光の点を指しているのではないか、と推察しています。

引き寄せの法則を使う具体的方法
思いが物質をカタチにする
世界、いえ宇宙を創る一つの物質は、どんなものにも形を変えます。
その形を変える方向性は、人の思いが作り出すといいます。
「物質」に「イメージ」を投影すると、それはどんなものでも形になります。
物質の意志と心を合わせる
命を輝かせ、発展させることが、宇宙を形作る物質の意志。
その意志にそったイメージを持つことが引き寄せの法則を発動させる方法です。
拡大し続ける思いを持つことが大事です。
競争心を捨てる
もう一つ、とても大事なことが「競争心を捨てる」という事。
競争するということは、他人と富を奪い合うという事になります。
それはつまり、世の中をつくる物質の限界を信じ込んでしまうという事になります。
競争するのではなく、創造者として、生み出す事に集中しましょう。
感謝する
作用に対して同じ大きさの反作用が起こる、という自然の法則があります。
ここから考えると、人やモノへの感謝は、同じだけの感謝として返ってきます。
いろいろやっても豊かになれないとすれば、感謝が欠けている可能性が高いと考えられます。
実現を確信する
イメージし続けた結果、それが実現したかのように感じられることがあります。
そういった確信こそが、引き寄せの法則を発動させるポイントです。
自分以外の人や物に何かを強要しない
神様に何かをお願いするとか、他人の行動に期待するとか、そういったことは引き寄せの法則とは真逆の考え方です。
主体はあくまで自分。
誰かや何かに、自分に都合の良い未来の実現を強要してはいけません。
ネガティブな情報からフォーカスを逸らす
たとえば、世界の貧困を克服する、というのは「貧困」にフォーカスしています。
世界が豊かになる、という「豊かさ」にフォーカスする考え方が大事です。
「今」に集中する
金持ちというと、つい「ビッグな未来」に想いを馳せがちです。
しかし、大事なのは「今」です。今の場所で、今できることを、すぐにやる。
そこの注力してみると良いようです。
そして、毎日その日のうちにできることを、すべてやるという事。

イメージは行動を加速させる
軽やかに行動するために必要な事
いかがでしたか?
これが、ウォレス・ワトルズ著『確実に金持ちになる引き寄せの法則』にある引き寄せの法則を発動させる方法です。
この「イメージする」という事に対して、先日目にしたあるインタビューがありました。
それは、かの稲盛和夫氏のインタビュー。
氏が現役バリバリの社長をされていたころ、次々とアグレッシブな商品開発をされる内幕について、聞かれていました。
稲盛氏は、「なんどもなんども、頭の中でシミュレーションします。中小企業は大企業のような資金力がないから、一つの失敗が命取りになることがあります。だから、何度もシミュレーションして、これでいける!と確信を得て初めて開発に取り掛かります」とおっしゃっていました。
彼の成功の秘訣はここにあるのかな、と感じた内容です。
何度も脳内シミュレーションすることで生まれる確信
私自身の経験上も、なんどもなんども脳内でシミュレーションすると、やってもいないのにできたかのような確信を得ることがしばしばありました。
そうすると、とにもかくにも「軽やかにチャレンジすることができた」という経験がいくつもあります。
この引き寄せの法則が働くか働かないかをいったん脇においても、頭でイメージするという事はやって損はないだろうな、と思います。
ぜひ、隙間時間を使って、チャレンジしてみて下さい。
・生命の目的は成長すること。向上に向かうのが正しい。
・金持ちになるのに、環境、才能、地域は関係ない。資金やコネクションは関係ないが実現を短縮してくれる。
・金持ちになるのに、地域、職種は一部関係する。
・世界は一つの物質で出来ている。それを活用するのが引き寄せの法則
・引き寄せを活用するには、「拡大志向」「競争心を捨てる」「感謝する」「実現を確信する」「自分以外に何かを強要しない」「ポジティブな側面にフォーカスする」「今に集中する」と言ったことが大事。

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