引き寄せの法則って、けっこう耳にしますよね。
あれって、イメージしたものが手に入るんでしょ?
けど思ったもの、全然手に入らないんですけど。
実は、引き寄せの法則では、欲しいものをイメージする以上に大事なことがあるのじゃ。多くの人はそこを見落としておる。
え!?そうなんですか?
引き寄せの法則について、教えてください!
ここ数年、『引き寄せの法則』という言葉を様々なところで聞くようになりました。一昔前は、ちょっと怪しいイメージもありましたが、今やすっかり市民権を得ています。
しかし、だからこそ、引き寄せの法則の誤った知識も広まっていたりもします。
今回は、引き寄せの法則の源流に遡って、学び直ししてみたいと思います。
引き寄せの法則とは?
引き寄せの法則の基本原則
引き寄せの法則の基本原則は以下の通りとなります。
・宇宙の万物は、それぞれ波動を放っている。
・似た波動を放つもの同士が引き合う。
これを提唱するのは、エスター・ヒックス とジェリー・ヒックス夫妻。
そもそも、この考え方は、エイブラハムからもたらされているといいます。
引き寄せの法則でよく出てくるエイブラハムって誰?
引き寄せの法則の話の中ではよく出てくる「エイブラハム」という名前。
この人(?)は、人智を超えた高次の複合的存在と言われています。
まず、一人の人ではないという事。
複数の意志の複合体。
そして、私たちが目の前に見える人間という存在ではないという事。
見えない宇宙人的なとらえ方がわかりやすいかもしれません。
見えない複数の宇宙人的な人とチャネリング(心でつながる)によって、メッセージを言語化しているのがエスター夫妻という状況をイメージすると良いかもしれません。
引き寄せの法則の活用法
はじめに引き寄せの法則の活用法の概略だけお話しします。
冒頭にあるように、
・宇宙の万物は、それぞれ波動を放っている。
・似た波動を放つもの同士が引き合う。
という原則があります。
つまり、私たち人間も波動を放っているわけです。
そして、似た波動を放つ者同士が引き合うのですから、欲しいものに応じた波動を放つことができれば、意識しなくとも、欲しいものが磁石のように引き寄せられる、という事になるはずです。
ただ、実際は、
・どうすれば、欲しいものに応じた波動を放つことができるのか?
・意識してみているけど、上手く引き寄せられない
といったことに悩んでいる方は多いと思います。
その原因がどこにあるのか、詳しく見てまいりましょう。
引き寄せの法則が発動する要件
引き寄せの法則の3ステップ
実は引き寄せの法則というのは非常にシンプルです。
- 求める
- 答えが与えられる
- 与えられた答えを受け取る(許可する)
上記3つのステップがその内容。
多くの場合、「引き寄せの法則」と聞くと、成功法則であるという文脈から、能動的に「使う」ものであるというイメージがあるのではないかと思います。
しかし、あくまで「宇宙(自然)の法則」であるという考え方がベースにあるようで、それは誰かが意識しようとしまいと、常に働いている、という考え方をするようです。
以下に一つ一つの内容を見ていきましょう
引き寄せの法則 ステップ① 求める
人が何かに意識を集中させると、その現実は即座に創造されます。
創造されたものは、”ヴォルテックス(渦)”という場にストックされているそうです。
引き寄せの法則に近い、潜在意識の活用との違い
引き寄せの法則が広く知られる以前は、少し似たものに「潜在意識の活用」と言われるものがありました。ジョセフ・マーフィー博士の『新装版 眠りながら成功する ~自己暗示と潜在意識の活用』等の著書で一世を風靡した考え方です。
それは、心に強くイメージしたものは、実現するという考え方です。
この潜在意識を活用した願望実現法のネックは、いかにして思いを顕在意識の壁を突き抜け、潜在意識に刷り込むか?という事でした。
その方法として、
・α波が出たリラックス状態でのイメージ
・自分の望む未来の画像を切り貼りして作るビジョンボード
・目標・願望を紙に書く
・繰り返しつぶやく・口ぐせにする
といった方法論をいろんな方が広めてきました。
引き寄せの法則では「即座」に現実が創造される
実は、筆者も潜在意識の活用にははまりました。
30年ほど前のジョセフ・マーフィー博士公認の自己啓発教材には、
・脳波のα波を誘導するバイオフィードバック装置
・ヘッドフォンの左右からコンマ数秒ずらした音声が入ることで、より深い潜在意識にメッセージが刻まれる特性音声CD
等が含まれていました。
それだけ、潜在意識に願望を刻むのが難しいと考えられていたという事なのだと思います。
私の場合このCDをけっこうな期間聞き続けましたが、残念ながら大きな効果は得られませんでした。
引き寄せの法則 ステップ② 答えが与えられる
欲しい結果に意識を集中させると、その時点で『答えが与えられる』と言います。
問いを立てれば、答えが示される。
欲しいものがあれば、それが与えられます。
会いたい人がいれば、会えるような段取りができます。
ただ、それは、私たちの目の前に現れるという意味ではないようです。
与えられたものは、一旦、ヴォルテックス(渦)の中に創造され、ストックされます。
そしてその創造物は、私たちがそれを受け取るのを待っているのだそうです。
このステップは、私たちの関知せぬ場所で行われます。
だから実際には無視してもいいくらい。
ドアの向こう側で何かが行われている、くらいの認識で良いのです。
ただ、大事なことは、それが生まれていることを私たちが確信していることが大事なようです。
疑いを持つことは、「それって本当かな?」という疑いに心をフォーカスすることになります。
出来上がりを楽しみに待つ。
それが、引き寄せの法則を上手く使いこなすコツです。
引き寄せの法則 ステップ③ 与えられた答えを受け取る(許可する)
引き寄せの法則を活用するにあたって、最も大事なのがこのステップ。
何かに心をフォーカスした瞬間、フォーカスしたものがヴォルテックスに創り出されます。
あとは、それを「自分が受け取っていい」という許可を出すという事。
これが実は難しいのだといいます。
たとえば、自分にとっては大きなチャンスがやってきたとします。
そうすると、「自分にできるだろうか?」という不安が心を占めます。
これはすなわち、不安という感情にフォーカスしている状態です。
こうなると不安を引き寄せるわけです。
つまり、不安になるような状況を目の前に作り出すんですね。
大事なのは何にフォーカスするか。
フォーカスしたことが生み出されます。
だから大事なのは、引き寄せたものを喜んで受け入れるという事。
引き寄せの法則を活用するにあたって最も大事な事
引き寄せの法則の基本『似た波動を引き寄せる』
ここで、一旦、振出しに戻って、引き寄せの法則の基本をおさらいしましょう。
引き寄せの法則というのは、人や物は波動を発しており、
似た波動のものを引き寄せる
というのが基本原則でした。
これを言い換えると、
「いい気分でいたら、いい気分にふさわしい世界を引き寄せる」
という事が言えそうです。
つまり、引き寄せの法則を活用するにあたって、もっとも根源的な努力は、
いつもいい気分でいること
なのです。
笑顔をつくれば楽しくなる
ドイツの神経心理学者ミュンテ博士のこんな研究があります。
割り箸を横に咥えると、笑顔のように口が横に開き、口角が上がり気味になります。
この状態でマンガを読むと、顔をしかめて読んだときと比べて、「おもしろい」と感じる確率が高まります。
つまり、本心でなくとも、笑顔をつくればより現実を楽しいと感じることができます。
これらは、NLP(神経言語プログラミング)といった行動心理学の中でも強調されている事実。
出来るだけ明るい表情を作り、気分をあげてみる。
物事の良い側面を見るようにして、明るい気持ちを作る。
また、成功者の話の中では、「やりたくない事をやめる」という事をされた方も多いと思います。
現実から、自分の気持ちを下げるものを遠ざけたりしているのかもしれません。
いずれにせよ、いつもご機嫌でいる工夫をする。
この事が、良い波動を発することにつながり、その波動に応じた現実を引き寄せることに繋がります。
そう。
引き寄せの法則を活用する、たった一つの方法は、いつもご機嫌でいることなのです。
参考文献
『新訳 願えば、かなうエイブラハムの教え―――引き寄せパワーを高める22の実践』(エスター・ヒックス , ジェリー・ヒックス)
『超訳 引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』(エスタ-・ヒックス, ジェリ-・ヒックス)
『復刻改訂版 「引き寄せ」の教科書』(奥平亜美衣 )
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