よく、携帯の電話帳の上位5人の平均年収と自分の年収が同じくらいになるって言いますよね?
あれって本当なんでしょうか?
うーーーん。わしの感覚としては、どうかと思う。
けど、全く根拠がないわけじゃないと思うんじゃ。
え?本当ですか!?
人は、付き合う人間と、近い生活スタイルや、価値観を持つという事じゃな。
携帯の電話帳トップ5人と同じ年収?
筆者の携帯の電話帳トップ3を見てみると……
自己啓発に関する本やセミナーを見ていると、こんな話を耳にします。
携帯電話の電話帳トップ5人の平均年収と、自分の年収はほぼ同じになる、と。
実際のところ、筆者の携帯の頻繁に電話をする相手は、ビジネス上のパートナー的人間。
まあこういったところを外してみると……
第1位 コミュニティの協力者
第2位 コミュニティで仲のいい人
第3位 妻
という事で、たぶん年収のスケールはだいぶ違います。
ただ、類は友を呼ぶ、と言いますが、似たような価値観を持った人が多い、というのは実感としてあります。1位と2位が、経営者の勉強会コミュニティの人間です。
ある意味似た者同士、と言えるかもしれません。
自己啓発の情報は誇張されていることが多い
こうやって検証してみると、自己啓発でのお話は、当たらずとも遠からじ、というところでしょうか。
お金という価値観だけに限定すると、ハズレのように感じますが、人として持っている価値観は似た人が繋がりやすいといえるでしょう。
自己啓発のトップ5の電話帳の話には続きがあります。
大事なのは、「なりたい自分にふさわしい人とつながろう」というのが本質的なメッセージ。
収入を増やしたいなら、収入の多い人とつながろう、という事なのです。
「常識」はコミュニティの中で作られる
「常識」と思うことをするのに躊躇はない
皆さんは、朝何時に起きますか?
私は以前は7時くらいでしたが、早起きの友人が増えたので、今は4時台~6時ごろには起きています。
それも特別な事ではなくなりました。
本にかける費用は、毎月1万円を超えますが、これも本を沢山読む友人が多いので普通の事です。
また、社長と付き合っていると、会社をつくることはそんなに躊躇はすることがありません。普通に、二つ、三つと会社をつくる事があります。
お金の使い方が付き合いの中で変わると、入り方も自然と変えるような行動を行いがちです。
これはやる気とか、モチベーション云々という話ではなく、「それが当たり前」だからやるだけなんです。
無意識に模倣する
Facebookでは、投票促進の実験を行いました。
2010年の中間選挙時に、アメリカ人ユーザーのFacebookに、投票済みの友達の顔写真を最大で6人まで表示したそうです。
友達が投票してるなら、と本人の投票率も上がったといいます。
さらに言うと、その友達が親しい場合は効果が4倍にもなったといいます。
また、あるホテルでは、タオルの再利用促進にこんなメッセージを出しました。
「この部屋に滞在したゲストのほとんどがタオルを再利用しています」。
すると、再利用するゲストの数が33%も増えたそうです。
「類は友を呼ぶ」を活用する
ここまで見てきたように、人は集団に入ると、自分もその集団に同調していく性質があるようです。
腐ったリンゴの話や、朱に交われば赤くなるというように、良くない影響を危惧する言葉も多いですが、いい意味でも、集団の中にいることで私たちは自分の常識を書き換えることが可能です。
正直、年収300万円の人が、年収2,000万円を超える人たちの中にいるというのは、なかなかストレスフルかも知れません。しかし、そういったアウェイ感を感じる場所になじんでいくことで、自分を変化させていくことも可能です。
そんな事をいししつつ、誰といるかを考えていくと、いいかもしれませんね。
・携帯の電話帳のトップ5の平均年収と自分の年収が同じというわけではない
・携帯の電話帳は親しい人である。その人と作る「常識」感は、私たちの行動に強く影響をあたえている
・「常識」という刷り込みがなされると、当たり前のように行動することができる。
・付き合う人を選ぶと、常識を選ぶことになる。そこから自身の行動変容を生み出そう。
コメント