人生、流されて生きるのが言い、なんていう話を聞きました。
それって本当なんでしょうか?
うん、そうじゃな。それは、最新の物理学の法則に合致する考え方じゃ。それをコンストラクタる法則という。
え?そうなんですか!?
人生って、自分の意志で切り開くことが良い、っていう風潮ありますが、流された方がいいのですね!?
すべてのものは流れやすい方向に流れる
自然の法則にすべては従う
まずは下のいくつかの図を見比べてみてください。
葉の葉脈のイメージ、川、木の枝です。
例えば、木の枝は、少し画像を加工すれば「血管」の図にも見えるし、「神経」の図にも見えませんか?
エイドリアン・ベジャンは、その著書『流れとかたち――万物のデザインを決める新たな物理法則』の中で、
有限大の流動系が時の流れの中で存続するためには、その系の配置は、中を通過する流れを良くするように進化しなくてはならない
と主張しています。これを、コンストラクタル法則と言います。
もっとわかりやすい言い方をするなら、
物事はもっとも流れやすい方向に進化する
という事です。
コンストラクタル法則は無機物にも作用する
こりらは人口物。
道路や空港施設も、どことなく似たような構造を示しています。
空港や道路網は、効率を重視するので、当たり前と言えば当たり前かもしれません。
エイドリアン・ベジャンは、それ以外の経済や、社会の階層性など、眼に見えないものも同じような形態をとるといいます。
ある川下りのエピソード
川下りの競技に廃タイヤで臨んだ日本人
ある国の競技で、川下りのタイムを競うものがあったそうです。
結構な規模の大会のようで、各選手、立派なカヤックを準備し、しっかりと作戦を立て臨むそうです。
そこに居合わせた日本人、森田健さんは、自分もやってみたい、と思ったそうな。
しかし、すぐにカヤックを用意出来るでもなく、近くで廃タイヤをてにいれ、それをボートに見立てて協議に飛び入り参加をしたそうです。
ベテラン勢は、迫る岩をオールではじき、もっとも効率的なルートを通るべく、船を操ります。
一方、森田健さんは、オールも持たず、技術もない。
しかも廃タイヤですから、行先をコントロールできるはずもなく、ただ流されるだけ。
結果どうなったと思いますか?
なんと、森田健さんの廃タイヤが一番だったそうなんです。
流れに任せるとうまくいく
物事は、基本的に「流れやすい方向に流れる」という性質がある、というのがコンストラクタル法則。
それを証明したのが、森田健さんの廃タイヤだったのかもしれません。
人生も同じで、流れに乗るのがきっと一番効率的。
なのに私たちは、そこに必死で手を加えようとしがちです。
何かの役が回ってきたとき、それを拒絶したり、
チャンスが目の前にあるとばかりに、無理をして取りに行こうとしたり。
けど、人の人生もコンストラクタル法則に則るとすれば、ただ流れを読み、そこに流されることが一番の結果を生む、とは考えられないでしょうか。
・コンストラクタル法則は、「物事は流れやすい方向に進化する」としている
・コンストラクタル法則は、自然界のものだけでなく、人工物や無形物にも当てはまる
・人生も、流されていくと、効率が良い可能性が高い
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