人生に飽きたと感じるときの原因と対処法

人と人生
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知子
知子

ふとした時に、ああ、人生に飽きちゃったな、と思うことがあるんです。
私って変なんでしょうか?

博士
博士

実は、人生に飽きた、と感じる人は意外と多いようじゃよ。
成長欲求がそう思わせるのかもしれないね。

知子
知子

そうなんですね!
深刻にとらえすぎない方がいいのでしょうか?

博士
博士

そうじゃな。
そういう時こそ、自分の気持ちを観察することから始めるのがおススメじゃ

人生に飽きたという感覚

筆者自身の体験

筆者は、社会人一年生になるとき、仕事でつまづいた経験があります。
そこからなんとか脱却しようと思い、何十年も、自己革新を起こすべき、色んなノウハウを学び、実践してきたつもりでした。

あれもやって、これもやって。
そんな日々を過ごしてたわけですが、ふっと、空を見上げたとき、頭の中にこんな言葉が浮かびました。

「人生に飽きたな。生きることに飽きたな」

あまりにも自然に浮かんだ言葉なのに、あまりにも深刻な言葉。
そのことにとても自分で驚いた経験があります。

悲観的ではないのだけれど…

人生に飽きたとはいっても、決して生きることをあきらめている、というわけではありませんでした。
なんとなく、現在地を確認したというのでしょうか。
あ、今、自分、人生に飽きてるかも。
そんな感じの状態でした。

人生に飽きたと感じた場合の原因と対処法

今日は、ふと頭に浮かんだ、「人生に飽きた」と感じたときの、原因とその対処法について考えてみます。

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人生に飽きたと感じる5つの原因

人生に飽きたと感じる原因① 日々の生活に刺激が足りない

毎日が同じことの繰り返しの場合、どうしても退屈を感じてしまいます。

人生に飽きたと感じる原因② 思ったように物ごとが進まない

人は、現実の世界をコントロールしている、という感覚を持った時、ストレスへの耐性が高まったり、幸福感が高くなるといわれています。

しかし、自分がこの世の中で無力である、という事を感じる出来事に遭遇すると、人は生きていることに疑問を持つようになることがあります。

人生に飽きたと感じる原因③ 物ごとへの執着を失ってしまった

悟りに至るに際して、「執着をなくせ」「エゴをなくせ」とよく言われます。
ヨガや瞑想などを通じて、執着を取り払って言った場合、一時的に欲求のない状態が生まれることがあります。

すると、欲求がないので、生きていることへの疑問が生じる事があるようです。
悟りの心境と、現実の生活の折り合いがつかなくなり、人生に飽きたと感じる事があります。

人生に飽きたと感じる原因④ 人生の目的を探し過ぎた

思ったように動けない、やる気が出ない、という時に「人生の目的とは何?」「自分の使命は?」なんて言うことを考えがちです。
そうやって、本質的な自分の目的を探れば探るほど迷路にはまりがちです。
視点を高く持ち過ぎた結果、今現実でやっていることが小さく感じてしまい、人生に飽きたと感じる事があります。

人生に飽きたと感じる原因⑤ 頑張ってるつもりだけど同じ景色しか見えない

自分では日々一生懸命生きているつもりです。
なのに、思ったように人生が変わらない。
まるで、ハムスターが回し車を回すように、必死になって走っても走っても望む未来がやってこない。
こんな時、その無力感から、人生に飽きたと感じる事があります

人生に飽きたと感じるときに取り戻したい3つの力

「今」を生きる力

人生に飽きたと感じる原因を俯瞰してみると、今の充実をおざなりにして、未来に何か答えがあるような意識の持ち方をしているように思います。

このまま生きていても同じことじゃないか……とか、
このままでは人生つまらないのではないか……とか、
生涯を終えるとき、自分は何を残してるのだろう……とか。

人生における大きな目的も確かに大事かもしれません。
しかし、未来は「今」の積み重ねです。
人生に飽きたと感じるとき、私たちは目の前の「今」を楽しもう、という意志を失っている可能性があります。

自分をコントロールする力

人は主体的に生きていないとき、虚無感を感じるようです。
誰かに言われたことをただやるとか、自分で決めることなく空気を読んで決めるとか、自分の意思表示をしないとか。

これは子供のころからのクセであることも多いと思います。
しかし、人生に飽きたと感じるときは、「そこから抜け出したい」というう無意識からの欲求を感じ取っているときだと思います。

自分で決める、自分で決めてやる、という事を小さなことからでいいので意識して見ましょう。

チャレンジする力

人生に飽きたと感じているとき、私たちは「いつも同じ結果」を見ているのではないでしょうか。
何をやっても、同じような結果しか見えない、という事です。

すると、私たちは焦って、よりたくさん努力します。
必死に走り回り、考えを巡らせ、前に進もうともがきます。
けど、こういう状況においては、努力の量よりもその種類が問題なのです。

この場合、人生そのものが同じ結果を見せているというより、同じ努力をしているから同じ結果しか出ない、と考えられないでしょうか。

人生は私たちに、「いつもとは違う努力」を求めているのです。

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人生に飽きたと感じるときは成長すべきタイミング

今までのパターンを崩そう!

ハムスターの回し車の例のように、人生に飽きたと感じるとき、人は前に進めなくなっています。
必死に走っているのに進まないから、人生のコントロール感を失い、気力も失っていくのです。

こういったときに大事なのは、いつもと違う行動をとることです。
回し車からおりる、という行為が大事です。

ただし、行動パターンを変えようとすると、不安が湧きあがります
それは自分の潜在意識が、自分を守ろうというもの。
そこに立ち向かえるかどうかで、これからの人生の変化がおとずれるかどうかが決まります。

行動パターンを変える方法

人生に飽きたと感じた時の最も有効な対処方法は「行動パターンを変える事」です。
では、どうすれば行動パターンを変えることができるのでしょうか。

行動パターンを変える方法① 他人の意見を取り入れる

実は私たちは、知らず知らずのうちにいつも同じパターンで行動しています。
なんとなく選んだものがいつも同じなのです。
そして、「いつもと違うものを選ぶぞ」と思って選んだものは、いつも「いつもと違うものを選ぼう」と思って選ぶものとしてやはり同じパターンだったりします。

だからもはや自分の判断はいったんわきにおいて、「友人から誘われた事」「たまたま提案された事」「ふと気になったキーワード」などに判断をゆだねてみましょう

友人から誘われたことは、今までは断っていたことでもYESと言ってみる。
逆にいつもYESと言っていたなら、NOと言ってみる。
これだけです。

行動パターンを変える方法② 勇気ある決断をしてみる

いつもならしり込みするようなことも、思い切ってYESと言ってみましょう。
こんな実話をもとにした映画もありますので、ちょっと見てみると面白いかもしれませんよ?

イエスマン “YES”は人生のパスワード(吹替版)

何事にも「ノー」「嫌だ」「パス」と答える極めて後ろ向きの男、カール。 「生き方を変えない限り、お前はひとりぼっちになる」と脅され、 勇気を振り絞り、とあるセミナーに参加する。“意味のある人生を送るための、唯一のルール”は、全てのことに、それがどんな事であっても「イエス」と言うだけ。カールは何事も否定せず「イエス」を連発する

イエスマン
何事にも「ノー」「嫌だ」「パス」と答える極めて後ろ向きの男、カール。 「生き方を変えない限り、お前はひとりぼっちになる」と脅され、 勇気を振り絞り、とあるセミナーに参加する。“意味のある人生を送るための、唯一のルール”は、全てのことに、それ...

これは、ポジティブシンキングをしろ、と言いたいわけではありません。
いつもと違う選択基準を持って飛び込もう、という提案です

行動パターンを変える方法③ タブーに挑戦する

今までの自分の基準で言うなら「それはやってはいけないこと」と感じる事に挑戦してみましょう。もちろん、法律を破るとかいう事を薦めるわけではありません。
ただ、自分的にこれだけはやりたくないとか、自分がこれをやるのは変だ、とかいう自分で作っているタブーをぶち壊そう、という提案です。

行動パターンを変えるには勇気が必要

これらの提案、どれもこれも結構ドキドキする事ばかりです。
けどよく考えてみれば、ドキドキするし、不安だから、今までやらなかった事だったのではないかと思います。

それでも人生楽しければいいのですが、そうでないから「人生に飽きた」と感じるわけです。
ならば、緩い変化では乗り越えられない壁に差し掛かっているという事。
思い切った劇薬を投与することが今求められているのです。

こういった思いが湧きあがる今は、あなたの潜在意識が、
「もっと成長したい!」
「もっと自分の持ち味を活かしたい!」
そんな風な叫びをあげているタイミングです。

いまこそ、大きなチャレンジが必要な時なのです。
是非思い切ったチャレンジをして見てほしいと思います。

ミハイ・チクセントミハイ博士のフロー理論

最後に少しだけ、ミハイ・チクセントミハイ博士の研究についてご紹介します。
「フロー理論」「ゾーンに入る」といった言葉を聞いたことのある方も多いと思います。
そういった、時間感覚や無我の境地の中で何かに没頭することで、その行動のパフォーマンスが最大化され、幸福な時間を過ごすことができるという考え方を提唱しています。

このチクセントミハイ博士はこんな図を提示しています。

これは横軸はスキルレベルの高さ。縦軸は挑戦度の高さです。
これを見ると、スキルレベルに到達しない挑戦度であれば「退屈」なのです。
人生に飽きた、というのはもしかしたらここにいる状態なのかもしれません。

ぜひ、であれば、高いレベルに挑戦すれば、「覚醒」し、スキルが伴うことで「フロー」状態に入ることが可能です。
今私たちに必要なのは、挑戦なのではないでしょうか。

ポイント

・人生に飽きたと感じる事は誰にでもある
・その想いの背景には、今こそ成長したいという欲求が隠れている
・成長するためには、「行動パターン」を変える必要がある
・行動パターンを変えるには、「他人の意見を取り入れる」「勇気ある行動」「タブーに挑戦する」などという事に踏み込むとよい

1968年大阪府生まれ
関西大学法学部法律学科卒業/親の経営する保険代理店に勤務
仕事が上手くいかない時期に、ジョセフ・マーフィー博士の著書に出会う。以来、自己啓発書・ビジネス書などを年間300冊読破
・ジョセフ・マーフィー・プロジェクト/・Read4Action認定ファシリテーター/・フューチャーマッピング/・ジーニアスコード/・ポール・J・マイヤー プログラム/心理学/スピリチュアル/成功哲学/

【著書】親の会社を継ぐ技術~後継者のゆく手をはばむ5つの顔を持つ龍とのつきあい方~(みらいパブリッシング)
【連載】
変革の中の代理店経営~絆~ 新日本保険新聞社/二世経営者の会社改造計画 inswatch/これからの代理店経営を考える3つの視点 inswatch/事業承継 継がせる立場と継ぐ立場 新日本保険新聞/当施代理店気質 保険毎日新聞 /読書トライアスロン inswatch/親子継承のジレンマ 後継者はどう乗り越えるか  月刊ビジネスサミット/経営者online

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この記事を書いた人

1968年大阪府生まれ
関西大学法学部法律学科卒業/親の経営する保険代理店に勤務
仕事が上手くいかない時期に、ジョセフ・マーフィー博士の著書に出会う。以来、自己啓発書・ビジネス書などを年間300冊読破
・ジョセフ・マーフィー・プロジェクト/・Read4Action認定ファシリテーター/・フューチャーマッピング/・ジーニアスコード/・ポール・J・マイヤー プログラム/心理学/スピリチュアル/成功哲学/

【著書】親の会社を継ぐ技術~後継者のゆく手をはばむ5つの顔を持つ龍とのつきあい方~(みらいパブリッシング)
【連載】
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