私たちは、色を眼にすると、そこに特定の色がべったりとついているように感じます。
しかし、実際は、光の反射です。
反射した光の周波数を眼が受け取り、頭の中で色を生み出しています。
詳細は後述しますが、このページでは「色」について深堀していきます。
色って、そのモノについてるってわけじゃないの、知ってたかい?
え!?そうなんですか。
そうなんじゃよ。あれは、光の反射の具合で見えているんじゃ。
例えば赤く見えるものは、赤以外の光を吸収するモノなんじゃ。
色って身近にあるものなのに、不思議なものなんですね。
今日はそんな色の不思議について見ていこう。
色とは何か?
色の辞書的意味
まずは色の辞書的意味から見てまいりましょう。
いろ【色】読み方:いろ
デジタル大辞泉より抜粋
[名]1㋐光の波長の違い(色相)によって目の受ける種々の感じ。原色のほか、それらの中間色があり、また、明るさ(明度)や鮮やかさ(彩度)によっても異なって感じる。色彩。
㋑染料。絵の具。
㋒印刷・写真で、白・黒以外の色彩。
2 人の肌の色。人の顔の色つや。
3㋐表情としての顔色。㋑目つき。目の光。
4㋐それらしい態度・そぶり。㋑それらしく感じられる趣・気配。㋒愛想。
5 (「種」とも書く)種類。
6 華やかさ。華美。
7 音・声などの響き。調子。
8㋐情事。色事。㋑女性の美しい容貌。㋒情人。恋人。いい人。
9 古代・中世、位階によって定められた衣服の色。特に、禁色(きんじき)。
10 喪服のねずみ色。にび色。
11 婚礼や葬式のとき上に着る白衣。
12 人情。情愛。
あまりにたくさんの意味がありすぎます。
ひとまずは、名詞部分だけを引っ張り出してきました。
ここでは、1㋐にある
光の波長の違い(色相)によって目の受ける種々の感じ。原色のほか、それらの中間色があり、また、明るさ(明度)や鮮やかさ(彩度)によっても異なって感じる。色彩。
について取り上げていきたいと思います。
色の正体は光
冒頭のお話に少し出ていますが、「色」の正体は「光」です。
目にするものの表面に色がついているわけではアないのです。
実際には、光がその物にあたり、反射した光の成分で「色」を感じるのです。
光が物に当たると、一部の色(一部の周波数の光)は、吸収されます。
一方で、吸収されず反射した色(一部の周波数の光)が私たちの眼に入り、それを「色」と認識するのです。
色の正体である光は電磁波
色の正体である光。
これは実は、電磁波なんです。
電磁波というと、テレビやラジオ放送の電波、レーダーだったり、赤外線、紫外線、X線、γ線など。
こういった電磁波のうち、特定の周波数(380~780nm)を可視光線と言います。
この可視光線の中で、やはり周波数ごとの刺激が目に入ると、それが色として認識されます。
そして即ち、色は、光は、波動と言えるのです。
色を色として認識する仕組み
目は色をどう認識するか?
色はまず、人の網膜を通ります。
網膜には、違った周波数に反応する光受容細胞があります。
この細胞の反応を総合的に検討し、人の脳内に色のイメージを写しだします。
但し、脳内には高度な補正機能があります。
例えば、「リンゴは赤い」というイメージがあると、違った照明の中でも「赤い」という思い込みから、実際は違う周波数なのに赤く見えている(ような気がする)という状況が生まれることもあるようです。
以下にご参考まで、色の周波数についてを表にまとめておきました。
赤 | 640 – 770 nm |
橙 | 590 – 640 nm |
黄 | 550 – 590 nm |
緑 | 490 – 550 nm |
青 | 430 – 490 nm |
紫 | 380 – 430 nm |
色は人にどのような影響を及ぼすのか?
色は人の心を動かす
色は人の心を動かすことが知られています。
色彩心理学という学問の一分野があることがそれを示しています。
例えば、緑は心を癒したり、赤は心を奮起させたりします。
このメカニズムは、実はホルモンと深くかかわっていることがわかっています。
色がホルモンに及ぼす影響
ホルモンは、五感の刺激をうけて、対応する種類のホルモンが分泌されます。
視覚から入る電磁波、つまり光であり色も、人のホルモンの分泌を促進します。
以下に、その内容をまとめてみました。
色 | 周波数 | 分泌ホルモン | 刺激部位 | 作用 | 効果 |
赤 | 680-750nm | アドレナリン | 視床下部 副腎髄質 | ・運動機関への血液供給増大 ・血流アップ | 興奮 闘争心 高揚感 |
橙 | 660-680nm | インシュリン | 視床下部 脾臓 自律神経 | ・肝臓、骨格筋 ・糖消費の増進 ・アルコール拒否 | 健康増進 エネルギーの供給 |
黄橙 | 630-660nm | グレリン | 視床下部 胃 下垂体 | ・食欲増進 ・成長増進 | 食欲 向上心 健康 |
黄 | 580-630nm | エンドルフィン | 視床下部弓状核 下垂体 | ・沈痛苦痛の軽減 ・不安解消 | 安心感 幸福感 笑い |
黄緑 | 530-580nm | 成長ホルモン | 下垂体 | ・骨、筋肉などの成長促進 ・細胞分裂促進 | 成長 筋肉増強 期待 |
緑 | 500-530nm | アセチルコリン コルチゾール | 副交感神経 副腎皮質 | ・記憶形成と強化 ・代謝促進 ・細胞の活性化 | 疲労回復 認知症予防 抗炎症作用 |
青 | 450-500nm | セロトニン | 視床下部 大脳皮質 | ・ドーパミン、ノルアドレナリンを制御 | リラックス 集中心 幸福感 |
青紫 | 430-450nm | オプスタチン | 視床下部 胃 | ・食欲抑制 | 肥満防止 食欲減退 集中と安定 |
紫 | 380-430nm | ノルアドレナリン | 副腎髄質 | ・覚醒と睡眠 ・危機回避、怒り | 不安と恐怖 鎮静 |
赤紫 | 750-800nm | アドレナリン エストロゲン | 視床下部 副腎髄質 下垂体 | ・運動器官への血液供給増大 ・細胞の活性化 | 暖かさ 協調 若返り |
ピンク | エストロゲン プロゲステロン | 視床下部 下垂体 卵巣 | ・皮膚、骨、筋肉、脳の活性化 | 若返り 妊娠 優しさ | |
白 | RGB100% | すべてのホルモンに関係 | 視床下部 松果体 | ・小脳、大脳 | 向上心 気分転換 覚醒 |
灰 | RGB1-99% | すべてのホルモンに段階的に影響 | 視床下部 松果体 | ・小脳、大脳 | 安心 協調 思いやり |
黒 | RGB0% | しげきなし | 安心 睡眠 |
色を味方につけよう
色は人の心を動かします。
本人も知らず知らずのうちに、色の影響を受けているのです。
潜在意識に直接語りかける色を、日頃軽視していないでしょうか?
例えば、緑色のある部屋にいると、人は心を癒されると言います。
そのように、生活の中にどんな色を取り入れるかで私たちの気分や行動は変化します。
そんな色を意図的に使う、というのはとても有効な戦略。
その中でも比較的簡単に取り入れやすいのが、部屋のインテリアへの活用。
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